導入前の課題
●西尾市役所では現在、さらなる市民サービス向上と業務の生産性向上に向けて、行政のデジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。その一環として、各課で展示会や説明会などのイベント時に使用するデジタルサイネージの導入を検討していた。
導入後の効果
●導入後すぐ、市民に向けて「開庁時間の変更」を知らせる掲示装置として活用。単なるモニターではなくAndroid搭載のモバイルタッチディスプレイであるため、スライドショーアプリを活用して多言語でお知らせできる点が好評となっている。
●持ち運びがしやすく、画面の縦横切り替えもスムーズなため、今後は当初の計画通りイベントでの活用を予定している。それに加えて、Web会議での使用や窓口のAIコンシェルジュとしての導入など、今後は多角的な活用も検討中。
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今回は、西尾市役所の情報政策課 主査 早川様(写真右)、中根様(写真左)<※2026年2月時点>にミライタッチムーブの導入について取材しました。
愛知県の南部に位置する西尾市は、人口約17万人と県内9位の規模を誇る、西三河南部地域の中核都市です。山・川・海・平野の豊かな自然環境に恵まれ、古くから農水産業の拠点として発展してきました。
同市では現在、窓口予約をLINEから行えるサービスの展開など、DXを積極的に推進している最中。その一環として、2025年12月にミライタッチムーブを導入しました。
ミライタッチムーブ導入の背景や実際の使用感、そして今後の活用ビジョンについて、お二人に詳しくお話を伺いました。
簡単に自由に移動できる、バッテリー内蔵ディスプレイ
ーーミライタッチムーブを導入した背景について教えてください。
早川:
私たちの所属する情報政策課は、職員が使用するPCやネットワークの管理といった整備に加え、市全体のDX推進を担っています。
たとえば最近では、西尾市のLINEアカウントを開設。市からの情報発信を行うほか、LINEから窓口予約やオンライン申請ができるプラットフォームも整えました。西尾市の人口約17万人に対し、LINE公式アカウントの友だち登録数が約16万5,000人に達しており、市外の方を含め非常に多くの方にご活用いただいています。
こうした「市内全体のデジタル化」をさらに一歩進めるためのツールとして、ミライタッチムーブに着目しました。当初は、庁内の各課がイベントや展示会を行う際に、案内やPR動画を掲示するサイネージがあると便利なのでは?と考え、導入を決めました。
ーー他社メーカーも含めてさまざまなサイネージやモニターがある中で、なぜミライタッチムーブを選んだのですか?
中根:
実は、予算を検討していた当初は、他社メーカーの一般的なサイネージを導入する想定でした。ただ、ネットでよく目にするサイネージは、土台ががっしりとした固定スタンドのものが多く、機体の大きさや重量もあって「イベント会場へ容易に持ち運びができるのか?」という不安がありました。
そんな時、たまたま別件でミライタッチの大型ディスプレイのデモを見る機会があり、そこでミライタッチムーブを紹介していただいたんです。
一目見て、「これだ!」と思いましたね。バッテリー内蔵型で、キャスターが付いているため動かしやすく、さらに画面の縦横切り替えも驚くほどスムーズでした。営業担当の方から「コンパクトな大きさだから、軽自動車でも運べる」と伺ったことも、イベントでの利用を想定していた私たちには大きな魅力でした。
32型の大画面4Kモニターで、夜間でも遠くからでも鮮明に映る
ーーミライタッチムーブをどのように活用していますか?
早川:
導入当初は、庁内の各課に貸し出してイベントや展示会で活用してもらうことを想定していましたが、現在は市民の皆様への「重要な案内表示」として、市役所の正面入口でフル稼働しています。
実は、西尾市役所では、2026年1月より試行運用として開庁時間を変更しており、これまでの「8時30分~17時15分」から、現在は「9時~16時」になっています。時間変更のことを知らずに16時を過ぎて来庁される方がまだ多いため、周知のための確実なご案内が必要でした。
そこで、今は案内表示用に1階の正面玄関にミライタッチムーブを設置しています。開庁時間内はシティプロモーション動画を流していますが、閉庁後は「本日の業務は終了しました」という案内を大きく表示しているんです。
西尾市はブラジルやベトナム出身の外国人市民の方も多いため、日本語以外の言語の案内もスライドショーで表示し、どなたが見ても「現在は閉まっていること」や「夜間受付の場所」がひと目でわかるようにしています。

↑実際の案内表示。様々な言語のスライドを切り替え表示することで、外国人の方々にも対応。
ーー紙の掲示と比べて、どのようなメリットを感じていますか?
早川:
一番は「視認性」ですね。特に冬場は16時でも外が薄暗くなりますが、ミライタッチムーブは液晶なので自然に発光してくれて、ガラス越しでも非常に目立ちます。紙の掲示板だと外国語に翻訳したものを多数用意しないといけませんし、夜間は近くまで寄らないと読めません。遠くからでもはっきり見えて1台で完結するミライタッチムーブは非常に重宝しています。
さらにAndroid OS搭載なので、ただのモニターとは違ってアプリを使うことができるのも大きなポイントです。開庁時間に関する案内は、スライドショーアプリのスケジュール機能を使い、閉庁の時間になると自動で案内が切り替わるように設定しました。
予算をかけずとも、アプリ次第でいかようにも使い方の幅を広げられるのは、タブレット感覚で使えるミライタッチムーブならではの良さだと実感しています。
ーー実際に導入してみて、庁内の皆様からの反響はいかがでしたか?
中根:
反響が想像以上に大きく、手応えを強く感じています。現在は玄関での案内をメインにしていますが、それを見た他部署の職員から「もう1台ないの?」と聞かれたり、「うちの窓口に置いておきたい!」と言われたりすることが増えました。
特に、画面の鮮明さに驚いている職員が多いですね。スマートフォン向けに最適化された縦型動画をそのままはめ込んで再生したときは、こんなに綺麗に映るんだ!と私自身も感動しました。
納品されてから約1ヶ月間、まずは私たち情報政策課の中で使い勝手を研究してきましたが、今ではすっかり庁内の注目を集める存在になりました。「もう1台あれば、もっと活用の幅が広がるのに…」と、少々もどかしく感じていたところでした(笑)。
Web会議、多言語案内、AIコンシェルジューー Android搭載で使い方は無限大
ーーまだ導入して間もないですが、今後どのように活用していきたいとお考えですか?
早川:
まずは、当初の目的であったイベントや展示会での活用を進めていきたいですね。西尾市では観光やふるさと納税、人材採用などのイベントが数多くあります。ミライタッチムーブは機動力抜群ですので、現場に持ち込んで、大画面で西尾市の魅力をPRしていく予定です。
また、庁内での日常的な活用も広げていきたいと考えています。たとえば、どの部署でもよく行っているWeb会議での利用は、今後加速するのではと考えています。大きなモニターやプロジェクターはすでに庁内にあるものの、設定が面倒だったり機体が大きいため移動しづらかったりするんですよね。その点、ミライタッチムーブはWi-Fiさえあれば単体でzoom会議ができるし、一人でも簡単に移動できるので、とても便利です。協力会社や各省庁とのオンライン打ち合わせなど、どの部署でも役立つシーンがあると思います。
中根:
Android搭載という強みを活かし、ゆくゆくは各課の窓口に置いて「AIコンシェルジュ」としての活用も考えています。玄関に専用アプリを入れたミライタッチムーブを設置すれば、まるで“頼れる案内スタッフ”のように活躍してくれるのではないか?と考えているのです。
音声やタッチ操作を組み合わせて多言語で案内できれば、言葉の壁もなくなるはず。「一歩先を行く行政サービス」として、業務効率化の大きな切り札になりそうです。
ーー今後使ってみたい機能はありますか?
早川:
お子様連れの方も多いので、庁内のキッズスペースに設置するのも良さそうです。端末を安全に固定したうえで、お子様向けの知育コンテンツを楽しめるようにしておけば、待ち時間のストレス軽減につながるのではないでしょうか?保護者の方が安心して庁内での用事を済ませられる、親子に優しい環境を整えられたら素敵ですね。
中根:
バッテリー内蔵という特徴を考えると、災害時も大いに役立つのではないかと考えています。電源の確保が難しい状況でも、避難所での情報提示や案内板として活用できるはずです。
日常のちょっとした工夫から、万が一の際の備えまで、まさに「大きなスマートフォン」のような感覚で柔軟に使いこなしていきたいですね。
どんな企業や団体、学校でも、重宝されるディスプレイ
ーーミライタッチムーブを、どのような企業や団体におすすめしたいですか?
早川:
私たちと同じように、イベントや展示会などを自前で行う自治体や企業には非常におすすめです。
出張型のイベントの場合、ミライタッチムーブの「バッテリー内蔵でケーブルレス」「手軽に持ち運べて、どこでもすぐに情報発信ができる」といった機動力は大きな武器になります。画面の縦横を自由に変えられるので、PR動画を流したり、案内を表示したり、資料を投影したり…など、柔軟な使い方ができるのも大きな魅力です。
また自治体の場合、やはり多言語対応が求められるシーンも多いと思います。ミライタッチムーブなら、「一つの雛形を多言語に翻訳して表示する」といった作業が紙よりもずっと手軽に行えるので、作業スピードもかなり上がるはずです。
中根:
小学校や中学校での活用も良いかと思います。西尾市では1人1台のiPadが支給されていますので、グループディスカッションなどでミライタッチムーブを使用し、AirPlayで子供たちのiPadと連携すれば、発表や議論も盛り上がるのではないかと思います。Android搭載で、Google Playも利用可能なので、教育に役立つアプリも活用できそうですね。
どんな企業や団体でも、“あると便利”を実感できるツールだと思います!




