
「Web会議での意思疎通をもっとスムーズにしたい」
「複数拠点で、まるで同じ場所にいるかのように共同作業を進めたい」
こうした課題を解決するツールとして、「インタラクティブホワイトボード(IWB)」への注目が高まっています。画面に資料を映し出すだけでなく、参加者全員がリアルタイムで書き込みを行えるため、会議や研修の質を劇的に向上させることが可能です。
しかし、一言でIWBといっても、製品ごとに得意なことや特徴はさまざまで、「どの製品が自社の使い方に合っているのか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、インタラクティブホワイトボードの基本的な知識から、具体的な利用シーンに合わせた最適な製品の選び方までを分かりやすく解説します。さらに、専門家が選んだおすすめの製品もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧いただき、貴社のコミュニケーションを活性化させる一台を見つけてください。
今さら聞けない「インタラクティブホワイトボード」とは?

インタラクティブホワイトボード(IWB)は、現代のビジネスシーン、特にハイブリッドワークが主流となる中で、コミュニケーションの質を大きく左右するツールです。まずは基本的な機能や役割、類似製品との違いについて解説します。
資料共有と双方向の書き込みを可能にする高機能ボード
インタラクティブホワイトボードとは、パソコンやタブレットの画面を大画面ディスプレイに表示し、直接タッチ操作や書き込みができるツールです。
従来のプロジェクターやモニターが情報を「表示する」だけの一方向的なツールだったのに対し、IWBは参加者全員が画面に書き込んだり、データを操作したりできる「双方向(インタラクティブ)」なコミュニケーションを実現します。
Web会議システムと連携すれば、遠隔地の参加者もリアルタイムで同じ画面に書き込むことができ、まるで同じ会議室にいるかのような一体感のある議論が可能になります。
デジタルホワイトボードとの違いは「高度な連携機能」
「デジタルホワイトボード」もIWBと同様に、画面への書き込みやデータ保存が可能なツールです。一般的に、IWBはデジタルホワイトボードの一種とされます。特に外部のPCやアプリケーション、Web会議システムとの「高度な連携機能」に強みを持つ製品を指すことが多いです。
例えば、特定のWeb会議システムと完全に統合され、ワンタッチで会議を開始できたり、専用のアプリケーションで高度な共同編集ができたりする製品がIWBと呼ばれます。自社の用途に合わせ、どこまでの連携機能が必要かを見極めることが重要です。
導入で得られる3つのメリット
企業がインタラクティブホワイトボードを導入することで、主に以下の3つのメリットが期待できます。
- ペーパーレス化の促進
会議のたびに資料を印刷・配布する必要がなくなります。資料の修正や更新も画面上でリアルタイムに行えるため、印刷コストや管理の手間を削減し、環境負荷の低減にも貢献できます。 - 会議の質の向上
ハイブリッド会議では「発言しにくい雰囲気」や「情報格差」が課題となりがちです。IWBを使えば、参加者全員が視覚的に情報を共有し、直接書き込みながら議論できるため、意思疎通が活発化し、認識のズレを防ぎます。 - 情報共有の効率化
会議中に書き込んだ内容は、そのままデジタルデータとして保存・共有が可能です。これまでホワイトボードの内容をスマートフォンで撮影したり、議事録として書き起こしたりしていた手間が不要になり、情報共有のスピードと正確性が格段に向上します。
【利用シーン別】自社に最適なインタラクティブホワイトボードの選び方
インタラクティブホワイトボードの性能を最大限に引き出すには、自社の利用シーンに合わせて必要な機能を見極めることが大切です。ここでは4つの代表的なケース別に、選ぶ際のポイントを解説します。
【ケース1】企画会議・ブレストで自由な発想を促す

複数人が同時にアイデアを出し合う企画会議やブレインストーミングでは、複数人が同時に書き込みできる「マルチタッチ性能」が重要です。また、議論の流れを妨げないよう、誰でもすぐに使える「直感的な操作性」も求められます。
ITリテラシーに関わらず、普段使っているPCのような感覚で扱える製品が理想的です。
【ケース2】複数拠点をつなぐWeb会議で一体感を高める

複数拠点でのWeb会議では、音声や映像のトラブルが会議の生産性を大きく阻害します。主要なWeb会議システムとの連携がスムーズか、遠隔地からの書き込みや操作が遅延なく安定して行えるかは必ず確認しましょう。
カメラやマイク、スピーカーが一体となったオールインワン型の製品を選ぶと、接続トラブルのリスクを減らし、会議準備の手間を大幅に削減できます。
【ケース3】顧客へのプレゼンやデザインレビューで説得力を増す

顧客への提案や、製品デザインの細部を検討するレビュー会議では、情報の視認性が重要です。図面やデザインの細かい部分まで鮮明に表示できる「高解像度(4Kなど)」のディスプレイや、製品の色みを正確に再現できる「色表現力」を備えたモデルを選びましょう。
相手の理解度を深め、より説得力のあるコミュニケーションが可能になります。
【ケース4】研修やセミナーで参加者の理解度を深める

研修やセミナーの内容を後から振り返れるよう、画面の表示内容と音声を合わせて記録できる「録画機能」があると便利です。
また、研修中に書き込んだ注釈などをPDFなどの形式で簡単に「データ出力」し、参加者に配布できる機能があれば、議事録作成の手間が省け、参加者はメモを取ることに集中せず、内容の理解に専念できます。
【シーン別】おすすめインタラクティブホワイトボード5選
ここでは、前述した利用シーンに合わせて、具体的なおすすめ製品を5つご紹介します。
ミライタッチBiz(さつき株式会社):準備いらずで研修効果を最大化
【ケース1・4に最適】
当社(さつき株式会社)が提供する「ミライタッチBiz」は、PC、カメラ、マイク、スピーカーが一体となったオールインワン型のデジタルホワイトボードです。電源を入れるだけでWeb会議や研修をすぐに始められるため、機器の接続や設定といった準備の手間を劇的に短縮します。
普段使っているPCと同じ感覚で直感的に操作でき、書き込んだ内容は簡単にデータとして保存・共有が可能です。スムーズな進行が求められる研修や、活発な意見交換を促したいブレストに最適な一台です。
BenQ Board(ベンキュー ジャパン):直感操作でアイデアが広がる
【ケース1・2に最適】
NFCカードリーダーを搭載し、タッチするだけで個人のクラウドストレージや設定を呼び出せるのが特徴です。複数人が入れ替わりで利用する際も、スムーズにセッティングが完了します。
独自のホワイトボードアプリは使いやすさに定評があり、複数人での同時書き込みもスムーズなため、アイデア出しの会議で活躍できます。
BIG PAD(シャープ):自由な設置で共同作業を活性化
【ケース2・3に最適】
豊富なラインナップと、さまざまな設置方法に対応できる柔軟性が魅力です。
専用スタンドを使えば、水平上向きに設置することも可能で、テーブルのように囲んで建設現場の図面を確認したり、デザインのレビューを行ったりと、多人数での共同作業を活性化させます。
Surface Hub 3(マイクロソフト):Teams会議を最高レベルに
【ケース2・3に最適】
Microsoft Teamsとの完全な統合を実現したモデルです。Teamsでの会議に特化しており、多拠点とのWeb会議でもまるで同じ部屋にいるかのような高品質なコミュニケーション環境を提供します。
Officeドキュメントの共同編集もスムーズで、Microsoft製品を業務の中心で使っている企業に最適です。
法人向けブラビア(ソニーマーケティング):高画質でプレゼンの質を上げる
【ケース3・4に最適】
長年培われた映像技術による、圧倒的な画質と正確な色再現性が最大の強みです。製品デザインの細かなニュアンスや、ブランドカラーを正確に伝えたいプレゼンテーション、高精細な映像教材を使用する研修などでその真価を発揮します。
プロフェッショナルな現場の要求に応える一台です。
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導入前に押さえておきたい3つの確認ポイント
最後に、インタラクティブホワイトボードの導入で失敗しないために、事前に確認しておくべき3つのポイントをご紹介します。
設置場所のサイズとネットワーク環境は問題ないか

インタラクティブホワイトボードは大型のものが多いため、会議室の広さや壁の強度、搬入経路などを事前に確認しておく必要があります。
また、快適なWeb会議やクラウド連携のためには、安定したネットワーク環境が不可欠です。必要な回線速度などもメーカーに確認しておきましょう。
利用する社員へのフォロー体制は整えられるか

高機能なツールを導入しても、社員が使いこなせなければ意味がありません。
「誰でも簡単に使える」製品を選ぶことが大前提ですが、導入後に簡単な説明会を実施したり、いつでも参照できるマニュアルを整備したりといったフォロー体制を整えることで、利用の定着がスムーズに進みます。
メーカーや販売代理店のサポート体制は十分か

精密機器であるため、万が一の故障や操作上の疑問点が出てくる可能性があります。トラブルが発生した際に、迅速に対応してくれるメーカーや販売代理店を選ぶことが重要です。
デモ機の貸し出しや導入後のサポートメニューなどを比較検討し、安心して長く使えるパートナーを選びましょう。
まとめ

本記事では、インタラクティブホワイトボードの基本的な知識から、具体的な利用シーンに合わせた選び方、そしておすすめの製品までを詳しくご紹介しました。
重要なのは、多機能さに惑わされるのではなく、「自社では、どのような目的で、誰が、どのように使いたいのか」を明確にすることです。利用シーンを具体的にイメージすることで、数ある製品の中から本当に必要な機能が見えてきて、最適な一台を選ぶことができます。
インタラクティブホワイトボードは、単なる会議ツールにとどまらず、社内外のコミュニケーションを円滑にし、新たなアイデアを生み出すための強力な起爆剤となり得るでしょう。
ぜひこの記事を参考に、貴社のビジネスをさらに加速させるパートナーとなる一台を見つけてください。
